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執筆者の写真おきなわ心理臨床センター

沖縄タイムス5月16日掲載

沖縄タイムス「心のワクチン」に連載記事が掲載されました。 情報収集も大事ですが、ニュースで知らず知らずのうちに気持ちが傷ついてしまうことも… ご注意ください ******************************



Q ついネットなどで感染状況のひどい映像や情報を探してしまい、見ると気が滅入ってしまいます。

 今はどのメディアでも新型コロナに関するニュースでいっぱいですし、また情勢は刻一刻と変わっていますのでどうしても見入ってしまいますね。ネガティブなニュースをみて、心配になってくるとますますメディアから目が離せなくなってしまいますね。

 しかし、情報の取りすぎには注意が必要です。東日本大震災の時にも指摘がありましたが、衝撃的な映像や情報に触れることは少なからずその状況を疑似体験していることになりますので、心に傷を負う危険性があります。東日本大震災の際にはニュースで衝撃的な映像が毎日のように流れていましたね。その影響で被災地から遠く離れた場所でも多くの人が急性ストレス性障害という疾患になってしまいました。テレビをなんとなくつけっぱなしにしていることもあるでしょうが、そのとき人は情報に対して無防備な状態で、情報の全体像は見えず、一部の危機感を感じるような情報が記憶に残りやすくなってしまいます。受動的にネガティブなニュースをみていることは有害なものに心身が曝されている状況とも言えるでしょう。特に感受性の強いこどもは注意が必要です。場合によっては不眠、不安感、イライラ感などの症状が出てくる可能性もあります。

 それを避けるため、情報からは適切な距離を取るようにしましょう。ニュースを見るときには受動的ではなく、不必要に扇動的でないメディアから手に入れるのがよいでしょう。新聞はそれにぴったりでしょう。ネットニュースでは信頼できるサイトからのニュースを見るといいですね。リアルタイムで情報を取りたい場合はラジオも良いでしょう。視覚情報がない分、臨場感が薄まり、暴露体験が弱まります。 ***********************************


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