今回相談に来て下さった方は小学校入学を控えた男の子を持つご両親です。
小さいときに自閉症スペクトラムと診断され、これまでも療育に取り組んできました。
今回小学校入学にあたって、ご両親は地域の学校に進学し特別支援学級に入学するか、
あるいは、特別支援学校に入学するか悩まれていましたが、
他の保護者さんの話を聞いたり、学校へ見学に行ったりして、
「この子には特別支援学校があっている。」と考えるようになりました。
教育委員会の人にも要望を伝え、特別支援学校への入学へ準備を進めていました。
ところが、年が明けて判定通知が来てみると、なんと「特別支援『学級』」でした。
両親は愕然とし、教育委員会や病院などいろいろなところに相談に行きましたが、
判定は変わりません。
そこでおきなわ心理臨床センターに来所してくださりました。
私がその子子に会ってみると、自閉症スペクトラムの特性は強く、
地域の学校では失敗体験が多くなる子と予想ができました。
そこで、当センターでも知能検査を実施し、教育委員会に提出する資料を作成しました。
行政は紙の資料で判断するので、説得力のある所見は大きな根拠になるはずです。
ただ、それだけでは判定を覆すことはできませんでした。
その他、病院の先生や行政職員、議員の方の協力、
何よりもご両親の子どものことを思う気持ちのおかげて
紆余曲折ありながらも、判定は「特別支援学校」へと変更になりました。
ご両親はほっと安心したことだと思います。
男の子はは楽しく小学校生活をスタートできるでしょう。
それにしても…特別支援教育の課題はまだまだたくさんあります。
少しずつ良くしていかなくてはなりません。そのことを強く感じた出来事でした。
今回は無事特別支援学校への入学となりました。
おきなわ心理臨床センターもその一助となれたのはうれしいかぎりです。
しかし同じような状況のお子さんは毎年何人もいます。
そして、保護者の意向とは違う進学先へ行き、何年も苦労して、
明らかな適応障害に至って、やっと、 希望していた進学先に入れた
そんなそんなお子さんもたくさんいます。
同じような状況でお困りの方はぜひおきなわ心理臨床センターにご相談ください。
きっと力になれますよ。
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おきなわ心理臨床センターでは初回相談は無料です。
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